FC2ブログ

もし、チャンミンと出会えたら ep.11

2011年06月24日 17:00

妄想小説第3幕、第11話です。

その瞬間が近づいてきました。

それではどうぞ~♪




目の前を人形のような女の子が歌いながら歩いてく。

すごいかわいい・・・

呆然としながら、そのステージをただ見ていた。


複数のアーティストが出るライブイベント。

もう終盤に差し掛かっているのに、あたしの隣は空席のままだ。

「・・・・・。」

チャンミン・・・遅いな。

バイトが長引いてるのかな。

「・・・はぁ。」

でも、絶対来るって言ってくれたし。

その言葉を信じて待とう。

たとえライブに間に合わなくても、話があるって言ってたからきっと来るはず。

約束を無断で破るような人じゃないっていうのは、付き合いが短いあたしにもわかる。

きっと来るよ。

そう思っていたら、会場の照明が切り替わった。

「?」


キャァァァァーーーー!!!


「!!」

さっきまでとはケタ違いの歓声に、思わずビクッと反応してしまった。

な・・・なに?

あ、もしかしてもう最後かな?

さすがトリなだけあって、すごい人気だな・・・

そう思ってセンターステージに目を向けると、ステージ中央にゆっくり人影が浮かび上がった。

どんなグループなのかな。

ずっと見ていると、2つ並んだ影にスポットライトが当たった。


キャァァァァーーーー!!!


「え?」

ライトが照らした2人を見て、一瞬心臓が止まった。

「え・・・・・」

だって・・・あの人・・・

『ちゃみなぁーーー!!!』

「!!」

あたしの後ろにいた女の子が、悲鳴にも似た声で彼の名前を呼んだ。

”チャミナ”

・・・うそ。

でも、ここは最前列でステージまでの距離はほんの数メーター。

見間違えるわけがない。

「・・・・・。」

メイクをしてるけど・・・わかる。

わかるけど、あたしの頭がこの光景を処理しきれない。

人一倍大きい歓声を浴びながら、2人がゆっくり前に歩いてくる。

それを、固まったままようにただ凝視する。

ふとこっちを見た彼と目があった。

「・・・・・。」


”終盤になるかもしれないけど、必ず行くから。”


さっきチャンミンが電話で言った言葉を思い出す。

あれは・・・こういう意味だったの?

あの研究室で一緒に笑っていた人が、数万人の歓声を浴びてステージに立っている。

言葉も表情も失ったまま、ただその姿を見ていた。






スタッフ 「お客さん?」

「・・・・・。」

スタッフ 「お客さーん!」

「え?」

後ろから肩をたたかれて、やっと話しかけられていることに気づいた。

スタッフ 「具合悪いんですか?」

「え?」

気がつくと、もう周りには誰もいなかった。

あれ?

いつの間に終わったんだ?

スタッフ 「出口まで付き添いましょうか?」

「あ・・・大丈夫です!なんでもないので。」

スタッフ 「そうですか?出口あちらになりますんで、気を付けてお帰りください。」

「はい・・・」

丁寧なスタッフにそう答えて、バッグを持って席を立った。

ぼ~っとした頭のまま出口に向かって歩く。

外に出て、近くにあったベンチに座った。

バッグからケータイを取り出して電源を入れた。

そのままインターネットの検索画面を開く。

”マックス チャンミン”

震えかけた指でそう打ち込んで、検索ボタンを押した。

ほんの数秒でものすごい量の情報が小さい画面に並んだ。

一番上にあるページをクリックする。


チャンミン---

韓国や日本を中心に活動する韓国出身の男性歌手である。2004年にデビューした歌手グループ東方神起のメンバー。

本名はシム・チャンミン。


ガシャン!


「!」

手の中からケータイが滑り落ちた。

バッテリーが外れて2つに別れたケータイを、力の入らないままの手で拾った。

それをそのままバッグに入れる。

あたしが出会ったあの人は、この東方神起のチャンミンだったんだろうか。

そんな・・・夢みたいな話があるんだろうか。

そうか、夢かもしれない。

それならどっちが夢なんだろう。

ステージに立つ彼が夢なのか、それとも・・・あの出会いが夢なのか。

どっちかって言われると・・・後者かな。


ユリ 「あれ・・・ハル!?」


「え?」

名前を呼ばれた気がして振り向くと、女友達と一緒にユリがいた。

ユリ 「えー!!なーんであんたがいるの!?断ったくせに!」

「あ・・・それは・・・」

ちょっと怒り顔でこっちにやってきた。

ユリ 「チケットどうしたの?」

「えっと、人にもらって・・・」

ユリ 「・・・どうしたの?」

「え?」

ユリ 「具合でも悪い?」

心配顔でユリが覗きこんできた。

「ううん。」

ユリ 「そ?あ、今あたしの彼氏迎えに来るから一緒に乗ってく?」

そっか、帰らないと。

あたしに会いに来てくれるって言った彼は・・・きっと夢だから。

「じゃあ、お願いしよっかな。」

ユリ 「それなら行こ?もう着いてるって。」

「うん。」

返事をして、ユリ達と一緒に近くの駐車場に向かった。


続く>>




こんな駄文、読んでもらってありがとうございます!
「帰んな!ちょっと落ち付け!」とか思ってもらえたら、ランキングボタンをぽちっとお願いします♪


皆さんからのランキングボタンぽち♪&拍手&コメントが、ブログ更新のエネルギーです。
いつもありがとうございます♪
当たり前ですが、この話はフィクションな上、実在の人物とはまったく関係のない、管理人の妄想の塊です。
スポンサーサイト





コメント

  1. | |

    管理人のみ閲覧できます

    このコメントは管理人のみ閲覧できます

  2. miyu | URL | -

    ちょっ!!ハル!?待て!!
    携帯のバッテリー戻してー。
    どっちのチャンミンも現実だよTT
    駐車場は人目があるし…
    チャミ、スタッフにも口添えしとけばよかったのに!!
    不器用´`
    この作戦は失敗ですか!?
    続きが気になります!!

  3. ゆちょん | URL | -

    帰んな!

    ちょっと落ち着け…そうだけど

    ここは、ハルの行動よくわかるよ(/_;)

  4. | |

    管理人のみ閲覧できます

    このコメントは管理人のみ閲覧できます

  5. | |

    管理人のみ閲覧できます

    このコメントは管理人のみ閲覧できます

  6. かもめ | URL | -

    ★妄想小説11話にコメントくださった方へ

    いつもお付き合いいただいて本当にありがとうごじゃいます!
    こちらにコメント返信する前に次の話をアップしてしまったため、13話にて返信させていただきます♪
    皆さんからのコメントが妄想のエネルギーです!
    どうかこれからもよろしくお願いいたします★

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://kamomegane286.blog101.fc2.com/tb.php/533-9c718219
この記事へのトラックバック