もし、ユノとチャンミンが弟になっちゃったら ep.76

2014年10月09日 17:00

妄想小説 第4幕 76話です。

久しぶりの再会なのに・・・

ユノが上で待ってるのに・・・

それではどうぞ~。




非常階段の踊り場。

あたしの腕を掴んでるチャンミン。

掴まれてるその腕が・・・少しだけ震えてる気がした。


CM「逃げることないじゃないですか。」

「ぇ?」

自分の口から出たか細い声。

そ、そうか。

久しぶりに会った弟と話すだけなんだ。

ただ・・・それだけ。

ちょっと落ち着こう。

「は、花火もう始まるかと思って。」

そう答えながら下を向く。

2人きりになるのは、きっとあの時以来だ。

なんだかうまく顔が見れない。

あたしの腕を掴んだままのチャンミンの手。

・・・どうして離さないんだろう。

CM「久しぶりですね。」

「うん。」

CM「ヒョンと仲良くやってますか?」

「・・・・・。」

その質問に、やっと顔を上げた。

久しぶりにこんなに近くでチャンミンを見る。

相変わらずきれいな顔。

「うん。仲良くしてる。」

その顔がまっすぐあたしを見下ろす。

CM「まぁ、聞かなくてもわかりますけど。」

「え?」

CM「ヒョンを見てれば。」

「・・・そう。」

笑ってみる。

ちゃんと笑えてるかわからないけど。

CM「ヌナのアパートに行く時はルンルンですよ。」

「あははっ!ルンルン?」

あ、自然に笑えた。

CM「あの巨体がルンルンしてます。」

巨体って。

自分の方が身長大きいのに。

CM「生徒にもすぐにバレたみたいだし。」

「言ってた言ってた。」

CM「金曜日とか、アパートに行けるって漏れてるのかも。」

「ルンルンが?」

CM「ははっ!そう。」

あ。

今度はチャンミンが笑った。

その笑顔にさっきまでの緊張が少し解ける。

CM「父さん達にはいつ話すんですか?」

「うーん・・・やっぱりもう少し経ってからかな。」

CM「ヒョンは今にも言いそうですけど。」

「やっぱり?もう~。」

CM「彼女ができたっていうのは報告したみたいですよ。」

「うん、わかってる。あたしの目の前で電話で言ってた。」

CM「そうなんですか?」

「まぁ、バレたらバレたでいいんだけどね。」

なんか・・・こんな自然な会話久しぶりだ。

あの日以来なかったな。

もしかしたら、あたしが過剰に意識してただけなのかも。

なら、あたし達は戻れるのかもしれない。

前みたいな姉弟に。

あの日以前のあたし達に。

「チャンミンこそ、お見合いなんてびっくりしたよ。」

CM「・・・でしょうね。」

「聞いた瞬間フリーズしました。」

CM「ははっ!」

また笑ったチャンミン。

「相手の人、綺麗だね。」

CM「そうですか?」

「あの感じだと、年下?」

CM「はい。」

「ユノに聞いたんだけど、お父さんがすごい人なんだってね。」

CM「・・・まぁ。」

今度は苦笑いする。

「今日はおうちまで迎えに行ったの?」

CM「はい。」

「やっぱり豪邸?」

CM「うちよりはね。」

「おお~♪」

CM「別にそこは重要じゃないですよ。」

「ははっ、そうだね。」

でも、さっき話してた様子を見るとまんざらじゃないって感じだった。

チャンミンも彼女に好感を持ってると思う。

「うまくいくといいね。」

CM「・・・・・。」

あれ?

あたしの一言にチャンミンの表情が変わった。

その顔にまた体に緊張が走る。

・・・あの時と同じだ。

あの時と。

CM「本当にそう思ってますか?」

そう聞きながら一歩こっちに近づいたチャンミン。

さっきまでとは違う声のトーン。

思わず後ずさりしようとしたあたしの腕を、また彼の手が掴んだ。

「!」

CM「本当は・・・どう思った?」

「え?」

CM「僕が見合いするって聞いた時、どう思った?」

「・・・・・。」

熱い。

腕を掴んでる手がすごく熱い。

それに反応したのか、またドクドク鳴り出す心臓。

どう思った?

そ、それは・・・



ドォーーーン!!!



「!」

CM「!」

突然の爆音に驚く。

あ・・・そうか。

花火だ。

同じように驚いたチャンミン。

緩くなった手の拘束から腕を引き抜いた。

「は、始まっちゃったね。戻らなくちゃ!」

CM「あ・・・」

「チャンミンも彼女待たせてるんだから早く!」

そう言いながら彼に背中を向けた。

すぐに廊下に出ると、そのまま屋上に走って向かう。

「はぁっ・・・はぁっ・・・」

ビアガーデンに戻ると、みんなが空に咲く花火を見ていた。

まだドクドクいってる心臓。

走ってきたせいでなかなか収まらない。

ゆっくり呼吸をしながらテーブルに戻る。

ユノの周りには知らない女の人が数人座ってた。

「ははっ・・・」

どこにいてもモテるな。

そう思って眺めてたら、あたしに気付いてこっちを見た。

YH「ぬな!おっそい!!」

「ごめんごめん。」

謝りながらそばに行く。

周りにいたお姉さん達がしぶしぶって顔で散って行った。

YH「ちゃんと席とっといたから。」

「・・・ありがと。」

お礼を言いながら隣に座る。

YH「にしても遅かったな。もしかして具合悪い?」

「ううん。」

YH「ならなんで・・・」


ドーーーン!!


「!」

また大きい音が鳴って空が明るくなる。

YH「お~!きれい!」

「ほんとだ・・・」

綺麗に開いた花火が何の邪魔もなく見えた。

YH「さっきもっとすごいの上がったんだよ。」

「そうなの?」

YH「ヌナにも見せたかった~。」

「また上がるかな?」

話しながら2人で夜空を見上げる。

そっと手首に触れると、まだ熱い気がした。


つづく>>




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当たり前ですが、この話はフィクションな上、実在の人物とはまったく関係のない、管理人の妄想の塊です。
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  7. ななかん | URL | -

    いいなぁ。ヌナ。
    その一言につきます。
    どんな展開になるのか楽しみです。

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  9. かもめ | URL | -

    ★あ*さんへ

    強そうでおれそうなチャンミン・・・

    デリヘル妄想ありですか?
    うひひ!

  10. かもめ | URL | -

    ★り*さんへ

    チャンミンちょっぴり切ない。
    ヌナはこのまま逃げ切るのか!?

  11. かもめ | URL | -

    ★Mさんへ

    今回の報道はスルーできましたか!
    よかった♪
    スプーンはいろいろリアルだったからなぁ・・・

    次の話もよろしくです★

  12. かもめ | URL | -

    ★あい*さんへ

    チャンミンが出てくると緊張感でますね!
    意識しとるしとる~。
    4角関係とかになっちゃうのか!

  13. かもめ | URL | -

    ★ゆき*さんへ

    優しいユノ♪
    ヌナうらやましいですね!
    ヌナになりきって読んでくださってうれしい~★

  14. かもめ | URL | -

    ★なおは**さんへ

    久しぶりにチャンミンが登場しました!
    イケメンと花火大会行ってみたいですね~。
    でも、お子さんの手をつなぐってのもいい♪

  15. かもめ | URL | -

    ★ななかんさんへ

    > いいなぁ。ヌナ。
    > その一言につきます。
    > どんな展開になるのか楽しみです。

    ありがとうございます♪
    ヌナうらやましー!!代われ!

  16. かもめ | URL | -

    ★湯乃**さんへ

    またコメントいただけれうれしいです!

    ヌナの正直な気持ちはどうなんだろう・・・
    ユノは湯乃**さんに譲ればいいの?

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