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【妄想小説第2幕】もし、ユノとクリスマスを過ごせたら。 ~デビュー前 編~

2012年12月24日 17:00

『ユノ!』

YH「ん?」

事務所での自主レッスン中、一緒にいた友達に声をかけられた。

『あそこにいる変なの、なんかユノのこと見てない?』

YH「え?」

そう言われて慌てドアの方を見る。

YH「?」

ドア隙間からのぞき込むように、くりっとした目がこっちを見ていた。


YH「あれ・・・」

シンだ。

そう言えばさっき「今日も練習室いる?」ってメールが来たけど・・・

どうしたんだ?

こんな時間に来るなんてめずらしい。

そして・・・あやしい。

俺が気づいたのを見ると、ひょこっと顔を出してブンブン手招きをする。

『知り合い?』

不思議そうな顔でそう言う友達。

YH「あ・・・うん。」

用があるなら入ってくればいいのに。

YH「ちょっと行ってくる。」

そう言ってシンのそばに駆け寄った。

「ヒョン!」

YH「どーした?」

「レッスン中にごめんね!」

YH「いや、いいけど。」

「あのさ・・・これ!」

おもむろに紙袋を差し出すシン。

YH「ん?」

「今日イブじゃん。プレゼントをかねて差し入れ!」

YH「え・・・」

よく見ると、有名ハンバーガーショップのロゴが入ってる。

「この前ヒョンが”うまそー”って言ってた限定バーガー。食べて!」

YH「あ、ありがと。」

っていうか・・・

YH「このためにわざわざ来たのか?」

「ううん。今日はおじさん帰ってこないから、俺も晩ご飯買いに来たんだ。」

YH「そっか。」

この時期忙しいからな・・・

YH「とりあえず中入れば?」

「い、いいよ!」

慌てながら断るシン。

「差し入れしに来ただけだから!もう帰るね!」

YH「あ・・・うん。」

「じゃ、またね!メリークリスマス!」

そう言うと駆け足で帰って行った。

YH「・・・・・。」

変な奴。

不思議に思いながら紙袋を見る。

かすかに漏れてくるいい匂い。

『誰?』

YH「!」

気づいたら後ろにいた友達。

『うちの練習生?あんなやついたっけ?』

YH「ううん。違うんだけど・・・」

あいつ、今から夕飯食べるのかな。

ひとりで。

YH「・・・あのさ。」

『ん?』

YH「俺、ちょっと出てくる。」

『え?』

そう言って、急いでバックから財布とケータイを出した。

YH「外で夕飯食べてくるから!」

『あ・・・ユノ!』

戸惑う友達をよそに、コートを掴んで練習室を出た。











「うー・・・さぶっ。」

一人つぶやきながら、きらびやかに飾られた街を早足で歩く。

クリスマス。

そんな気分を味わいたいなんて思ったの、何年ぶりだろう。

いつもダンスに付き合ってくれる、おじさんとこの練習生のユノヒョン。

なんかお礼がしたくなって差し入れを持ってっちゃったけど、あれはプレゼントとは言わないか・・・

でも正直、お金がないからそれらしいプレゼントなんて買えなかった。

おじさんにねだるわけにはいかないし・・・

そう思いながら歩いていたら、さっき買いに行ったハンバーガーショップが見えてきた。

「あ・・・」

俺の夕飯もこれでいっか。

そう思ってお店に入った。

レジ前の列に並ぶ。

「何にしよっかな・・・」

ヒョンに買って行ったのおいしそうだったな・・・

でも、お小遣いギリギリだから節約しとくか。

そんなことを考えていたら、気づけば俺の番だった。

店員「いらっしゃいませ。」

「えっと、この普通の・・・」


YH「限定のやつのセット1つ。」


「!?」

突然頭の後ろから聞こえてきた声に驚く。

慌てて振り返ると、なぜかユノヒョンがいた。

「え・・・」

なんで?

YH「あー、あとこのチキン2つ。」

「あ・・・え・・・」

YH「ここで食べていきますんで。」

ヒョンの注文に店員さんが笑顔で答える。

あっけにとられていたら、ヒョンが普通に会計を始めた。

「お、俺払うから!」

YH「いいから、俺からクリスマスプレゼント。」

「えー・・・」

それじゃ意味ないじゃん。

YH「君からのプレゼントも持ってきたから、ここで一緒に食べるぞ。」

そう言いながらさっさと会計を済ませる。

差し出されたトレーを持って窓際の席に向かうヒョン。

「う~・・・」

ちょっと不満に思いながらも、おとなしくその後に続いた。










YH「いただきまーす。」

そう言って紙袋を開けようとしたら、シンにその手を止められた。

「ヒョンがこっち食べて。」

今買ったばかりのバーガーが乗ってるトレイを差し出す。

「こっちのが温かいから!」

少し強引に紙袋を取り上げた。

別にいいのに・・・

そう思いながらも、おとなしく出来立ての方をいただいた。

YH「うん、うまい。」

「だね、おいしー!」

満面の笑みでハンバーガーを食べるシン。

こんな風に笑うとまるで女の子みたいだ。

YH「ほら、さめないうちにチキンも食べろ。」

「うん。でも・・・」

YH「ん?」

「かえってチキン分奢ってもらちゃったし。」

不服そうな顔で言う。

YH「いーから食べろって。」

「うん・・・」

YH「わざわざ差し入れ持ってきてくれただけで俺は嬉しかったからさ。」

「・・・そ?」

YH「うん。」

そう答えると、嬉しそうに笑ってチキンをかじる。

「うーん、おいひー♪」

YH「ははっ。」

また満面の笑顔。

こういう所が妙にかわいい。

「イブもレッスンなんだね。」

YH「まーな。」

「抜けてきちゃって大丈夫?」

YH「今日は自主練だったから。」

「そーなんだ・・・あ。」

YH「?」

窓の外を見ながら話していたら、急にシンの手が止まった。

その視線に目を向けると、街頭モニターにミュージックビデオが流れていた。

「あれ・・・おじさんとこのだ。」

YH「だな。」

俺たちの事務所の先輩。

「ヒョンも・・・いつかあんな風になるのかな。」

少し遠い目をしながらシンが言う。

YH「どうだろな。」

「お、めずらしく弱気。」

YH「来年は俺が流れてるな。」

冗談混じりの挑発に乗ってみた。

「あははっ!そーだね!」

ハンバーガー片手にシンが笑う。

「でも・・・なるよ。」

YH「ん?」

「きっと、ヒョンならなれるよ。」

YH「・・・・・。」

さっきとは違う真面目な表情。

YH「なーんでお前にそんなことわかるんだよ。」

本当はちょっとうれしかったけど、照れ隠しでそんな風に返してしまった。

「それは・・・におい?」

YH「は?」

「ユノヒョン、なんかスターくさいもん。」

YH「はぁ?」

すたーくさい?

なんだそれ。

でも、本人は至って真面目。

「でも、ヒョンがデビューしちゃったらもうこんな風にかまってもらえないなー。」

YH「さみしー?」

「うん。」

YH「ははっ。」

素直。

YH「お前はどーなの?」

「え?」

YH「デビューしたいとか、プロダンサーになりたいとかないの?」

「え・・・」

俺の質問にシンの表情が固まった。

「俺は・・・別に・・・」

そう言いかけて下を向くシン。

YH「じゃあ、なんでお前は踊ってるの?」

誰もいない部屋で1人で、一心不乱に踊ってた。

「それは・・・」

YH「それは?」

「俺は・・・」


♪~


「!」

何か言いかけた時、それを遮るように着信音が鳴った。

YH「悪い、俺だ。」

「いいよ!出て!」

YH「うん。」

電話に出ると、さっきまで練習してた友達からだった。

YH「あ・・・うん。わかった、もう少ししたら戻る。」

「・・・・・。」

電話を切ってケータイをテーブルの上に置く。

「食べたら練習室戻る?」

YH「うん。」

「そっか。」

笑顔でそう言うシン。

YH「・・・・・。」

さっき、何を言いかけたんだろう。

気になったけど、なぜかもう一度聞く気にはなれなかった。

「あー、おいしかった!」

気づけばトレイの上はもう空になっていた。

「もう出よっか。」

YH「あぁ。」

トレイを片付けて2人で店の外に出る。

「じゃ、がんばってね。」

YH「うん。」

「ヒョンがデビューしたら絶対ファンクラブ入るから!」

YH「気が早いっつの。」

「ははっ。」

カラカラっと笑うと、手を振って駅の方へ歩いていく。

細い背中はあっという間に人混みの中に消えていった。

俺も練習に戻るためにもう一度事務所へ向かう。


”きっと、ヒョンならなれるよ。”


YH「・・・・・。」

なんか・・・妙に説得力あったな。

さっきシンに言われた言葉を思い出しながら、事務所までの道を歩いた。


★おわり★


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コメント

  1. | |

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  2. ぐるっぽ | URL | -

    ありがとう!!
    なんて嬉しいクリスマスプレゼントでしょう。
    久しぶりにマンネ編が読めて嬉しいです。

    かもめさん メリークリスマス(イブ)!!

  3. cyunn2 | URL | VufRMMGQ

    泣かせるなよぉ(/ _ ; )

    久しぶり〜♪
    クリスマスプレゼントありがと♡♡♡
    久しぶりにバユノとシンちゃんに会えて
    嬉しかったよ!

    かもめちゃんと話したかった。
    ドームツアー決まったね♪
    札幌ドームもあるね。(≧∇≦)キャ☆

    最近のチャンミンの美しさがハンパなくて
    もう好きすぎるよ〜♡

    また暫く更新ないと思うけど…
    コメ返も無いと思うけど…
    いい子にしてるからまた顔出してね♪

    かもめちゃんにも素敵なクリスマスに
    なりますように…o(^▽^)o

  4. | |

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  5. りく | URL | -

    メリークリスマス!

    素敵なクリスマスプレゼントありがとうございます!
    幸せ~(*≧∀≦*)!!
    また時々こんな風にお会いできたら嬉しいです!
    来て良かった~!!

  6. | |

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  7. | |

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  8. merka | URL | -

    わーい、メリークリスマス(^O^)

    かもめさんが、サンタさんみたい!

    プレゼントもらった気分です。

    後編も楽しみにしています(#^.^#)

  9. | |

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  10. 沖トン | URL | EHyT.yes

    メリークリスマス!

    お久しぶりです(^^)
    また読めてとても嬉しくて非常に胸が高まってます。笑
    ユノとシンまだ初々しくていいですね~♪

    すてきなプレゼント頂きました。
    本当にありがとう!

  11. ひしょ | URL | -

    まさかまさか、こんなところで
    クリスマスプレジェントをいただけるとは。
    かもめさーん。ありがとうごじゃります。

    シンとユノ。
    最初はこんな感じだったのね~。
    いい雰囲気です。先輩後輩の関係。

  12. | |

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